鶏胸肉。他の部位・他の肉と何が違うか
皮の有無で変わる数字、もも肉との違い、パサつく理由と加熱温度の関係を整理しました。調理法ごとの向き不向きまで並べています。
この記事で分かること皮あり・皮なしともも肉を同じ表で比べ、パサつきを加熱温度と時間の数字で説明している

皮の有無で変わる数字
| 部位(生・100g) | タンパク質 | 脂質 | kcal |
|---|---|---|---|
| 鶏胸肉(皮なし) | 23.3g | 1.9g | 105 |
| 鶏胸肉(皮つき) | 21.3g | 5.9g | 133 |
| 鶏もも肉(皮なし) | 19.0g | 5.0g | 113 |
| 鶏もも肉(皮つき) | 16.6g | 14.2g | 190 |
| 鶏ささみ | 23.9g | 0.8g | 98 |
皮を取るだけで、胸肉は28kcal、もも肉は77kcal下がります。 もも肉で差が大きいのは、皮と身の間の脂肪が多いためです。
もも肉との差は、思ったより小さい
皮なし同士で比べると、100gあたりのタンパク質は4.3g、カロリーは8kcalの差です。
| 1日100gを揃える場合 | 必要な量 | カロリー |
|---|---|---|
| 胸肉(皮なし) | 約430g | 約450kcal |
| もも肉(皮なし) | 約525g | 約595kcal |
1日で145kcalの差です。「もも肉では減量できない」という話ではありません。 皮を取るかどうかの方が、部位の選択より大きく効きます。
価格
| 部位 | 1kgの価格帯 | タンパク質1gあたり |
|---|---|---|
| 胸肉 | 600〜900円 | 約2.6〜3.9円 |
| もも肉 | 1,000〜1,400円 | 約5.3〜7.4円 |
| ささみ | 1,000〜1,300円 | 約4.2〜5.4円 |
胸肉が安いのは、国内で需要がもも肉に偏っているためです。 味の優劣ではありません。
パサつく理由
加熱すると、肉のタンパク質が縮んで水分を押し出します。胸肉は脂質が少ないため、水分が抜けたときに残るものがありません。 もも肉は脂が残るため、同じように加熱してもパサつきにくくなります。
| 中心温度 | 起きること |
|---|---|
| 60℃前後 | タンパク質が固まり始める |
| 65〜70℃ | 水分が押し出され始める |
| 75℃以上 | 収縮が進み、硬さが出る |
食品衛生上、鶏肉は中心部を75℃で1分以上(または同等以上)加熱することが求められています。生焼けにしないでください。
パサつきを和らげる方法
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| そぎ切りにする | 繊維を断ち、火の通りを均一にする |
| 塩水に漬ける | 水500mlに塩・砂糖を各大さじ1。30分以上 |
| 片栗粉をまぶす | 表面を覆い、水分の流出を抑える |
| 余熱で火を通す | 沸騰させた湯を止め、蓋をして20〜30分置く |
| 常温に戻してから焼く | 中心まで火が通る時間を短くする |
中心温度を保ちつつ、高温にさらす時間を短くするのが共通の考え方です。
続けるための工夫
同じ味を毎日続けるのは難しくなります。
| やり方 | 中身 |
|---|---|
| まとめて茹でて冷凍する | 1kgを一度に加熱し、100gずつ小分けにする |
| 下味を3種類作る | 塩麹・カレー粉・にんにく醤油など |
| ささみ・もも肉と混ぜる | 週の中で部位を変える |
続かない食材は、単価が安くても残ります。 週に何回作れるかで量を決めてください。
保存
| 保存 | 期間の目安 |
|---|---|
| 冷蔵(生) | 購入から1〜2日 |
| 冷凍(生) | 2〜3週間 |
| 加熱後・冷蔵 | 2〜3日 |
| 加熱後・冷凍 | 2〜3週間 |
冷凍するときは1回分ずつ分けます。解凍と再冷凍を繰り返さないでください。
よくある質問
- 皮を取るとどれくらい変わりますか
- 100gあたり、脂質が5.9gから1.9gに、カロリーが133kcalから105kcalに下がります。
- もも肉ではだめですか
- だめではありません。皮なしのもも肉は100gあたりタンパク質19.0g・113kcalで、胸肉と大きくは変わりません。
- パサつくのはなぜですか
- 加熱でタンパク質が縮み、水分が押し出されるためです。中心温度が上がりすぎる時間を短くすると和らぎます。


