腹直筋
腹の正面を縦に走る筋肉。いわゆる「割れる」場所で、体を前に丸める動きで働く。

どこにあるか
肋骨の下から恥骨まで、腹の正面を縦に走っています。左右に1本ずつあり、間を白線という腱が縦に、腱画という腱が横に区切っています。「割れている」ように見えるのは、この腱の区切りです。
区切りの数と形は生まれつき決まっていて、鍛えても増えません。見えるかどうかは、上に乗っている脂肪の厚さで決まります。
何をする筋肉か
体を前に丸める動きで働きます。上体を起こす、脚を持ち上げる、どちらでも使われます。
日常では、寝た状態から起き上がるとき、咳をするときに働いています。
鍛えると何が変わるか
筋肉の厚みが出ます。ただし、脂肪がそこから優先して落ちるわけではありません。
見た目に出すには、鍛えることと、体脂肪を減らすことの両方が要ります。腹筋の輪郭が見えはじめるのは、男性で体脂肪率15%前後、女性で22%前後と言われますが、個人差があります。
この筋肉を使う種目
| 種目 | 使われやすい場所 | 器具 | 音 |
|---|---|---|---|
| クランチ | 上部 | なし | 静か |
| シットアップ | 上部 | なし | 静か |
| レッグレイズ | 下部 | なし | 静か |
| ハンギングレッグレイズ | 下部 | 懸垂バー | 中 |
| 膝コロ(アブローラー) | 全体 | 腹筋ローラー | 静か |
| V字腹筋 | 全体 | なし | 静か |
回数の目安
| 段階 | 回数 | セット | 週の回数 |
|---|---|---|---|
| 始めたばかり | 10〜15 | 2 | 週2 |
| 慣れてきた | 15〜20 | 3 | 週2〜3 |
毎日やる必要はありません。 他の部位と同じく回復の時間が要ります。
よくある間違い
首で引き上げている。 クランチで首が痛くなる場合、手で頭を引っ張っています。手は添えるだけにして、胸から丸めます。
反動で起き上がっている。 足を固定して勢いをつけると、股関節の筋肉が主に働きます。丸める範囲を小さくして、ゆっくり行ってください。
回数を追いすぎる。 100回できるようになったら、負荷を足す段階です。回数を増やし続けても変化は止まります(漸進性過負荷)。
同じ部位の他の筋肉
よくある質問
- 腹筋は何本に割れていますか
- 腱で区切られた数は人によって違います。6つに見える人が多いものの、4つや8つの人もいます。鍛えて増えるものではありません。
- 上部と下部は分けて鍛えられますか
- 1つの筋肉なので完全には分けられませんが、種目によって使われ方の割合は変わります。上体を丸める種目で上部、脚を持ち上げる種目で下部が使われやすくなります。