ケトジェニックの仕組みと、続けにくい理由
体のエネルギー源が糖から脂肪に切り替わる仕組み、切り替わるまでの期間に起きること、外食と間食がほぼ使えなくなる点を整理しました。
この記事で分かることケトジェニックの制限を「1日に食べられる主食の量」に換算し、外食チェーンで選べるものが何品あるかまで示している

何をする方法か
体が使うエネルギー源を、糖質から脂肪に切り替える食べ方です。糖質を1日20〜50gまで落とし、その分を脂質で埋めます。
肝臓が脂肪からケトン体という物質を作り、これが脳や筋肉のエネルギー源になります。この状態をケトーシスと呼びます。
| 状態 | 主なエネルギー源 |
|---|---|
| 普段 | 糖質(体内のグリコーゲン) |
| ケトーシス | 脂肪(肝臓が作るケトン体) |
1日20〜50gがどれくらいか
| 食品 | 1日の上限に相当する量 |
|---|---|
| ご飯 | 茶碗3分の1(約55g)で約20g |
| 食パン | 6枚切り1枚で約27g |
| かぼちゃ | 100gで約17g |
| 牛乳 | 200mlで約10g |
| トマト | 中1個で約7g |
主食は事実上なくなります。 野菜も、根菜・かぼちゃ・とうもろこしは量を数える対象になります。
PFCの比率
| 栄養素 | 比率の目安 |
|---|---|
| 脂質 | 60〜75% |
| タンパク質 | 20〜30% |
| 糖質 | 5〜10% |
タンパク質を増やしすぎないところが、他の方法と違います。 摂りすぎた分は糖新生で糖に変わるため、切り替えが進みにくくなるとされています。「肉をたくさん食べる方法」と説明されることがありますが、正確ではありません。
切り替わるまでの数日
移行期に、だるさ・頭痛・集中しにくさが出ることがあります。ケトフルーと呼ばれる状態です。数日から2週間程度で落ち着くとされています。
同時に、体内のグリコーゲンと一緒に蓄えられていた水分が抜けます。最初の1〜2週間の体重の動きは、その多くが水分です。
続けにくい理由
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 外食で選べるものが少ない | 定食は主食を抜いても煮物・衣・たれで糖質が入る。焼肉・ステーキ・しゃぶしゃぶ以外は難しい |
| 間食がほぼ使えない | 果物・和菓子・洋菓子はすべて対象外。ナッツとチーズに限られる |
| 1回で仕切り直しになる | 外食1回で糖質は簡単に50gを超える。エネルギー源が糖に戻り、また数日かかる |
| 食費が上がる | 主食を肉・魚・卵・チーズで埋めるため、同じ満腹感にかかる金額が上がる |
1日の枠が小さいぶん、続けにくい方法です。 外食・間食・人と食べる場面のほとんどが制限にかかります。
向いている場面と、避ける場面
向いている場面は、自炊が中心で、外食の予定が少ない期間です。逆に、会食・出張・行事が続く時期には合いません。
相談が必要な場合
- 糖尿病の治療を受けている方、腎臓・肝臓・膵臓に病気がある方、妊娠中・授乳中の方は主治医に相談してください
- 服薬中の方は、食事の内容が薬の効き方に関わることがあります
- 移行期の不調が2週間を過ぎても続く場合は、続けずに医療機関で相談してください
計算してみる
よくある質問
- ケトジェニックは1日何gまでですか
- 20〜50gです。ご飯なら茶碗3分の1が1日の上限になります。ロカボの半分以下の水準です。
- 切り替わるまでどれくらいかかりますか
- 数日から2週間程度とされています。この間はだるさや頭痛が出ることがあり、ケトフルーと呼ばれます。
- 途中でご飯を食べたらやり直しですか
- エネルギー源は糖に戻ります。切り替え直すのに再び数日かかるため、1回の外食で仕切り直しになります。


