菱形筋
背骨と肩甲骨の間にある筋肉。肩甲骨を内側に引き寄せる動きで働く。

どこにあるか
背骨と肩甲骨の間にあります。 僧帽筋の下の層にあり、外から見ることはできません。
大菱形筋と小菱形筋の2つに分かれます。
何をする筋肉か
肩甲骨を背骨のほうへ引き寄せます。
| 動き | 場面 |
|---|---|
| 肩甲骨を寄せる | 胸を張る、物を引く |
| 肩甲骨を支える | 腕を使うときの土台 |
日常では、意識して使う場面がほとんどありません。 デスクワークや長時間のスマートフォン操作では、肩甲骨が外に開いた位置で固定されがちです。
鍛えると何が変わるか
肩甲骨を寄せる動きが出しやすくなります。
胸の前側が縮み、背中側が働きにくい状態が続くと、肩が前に出た姿勢になります(巻き肩)。
ただし、姿勢は筋肉の強さだけで決まるものではありません。 骨格、日常の動作、座り方など、複数の要因が関わります。当サイトでは、鍛えれば姿勢が直るとは書きません。
僧帽筋との違い
| 僧帽筋中部 | 菱形筋 | |
|---|---|---|
| 層 | 表面 | その下 |
| 見えるか | 見える | 見えない |
| 主な働き | 肩甲骨を寄せる | 肩甲骨を寄せる |
| 鍛え方 | ほぼ同じ種目 | ほぼ同じ種目 |
分けて鍛えることは、実際にはできません。 肩甲骨を寄せる種目で、どちらも働きます。
この筋肉を使う種目
| 種目 | 動き | 器具 | 音 | 難しさ |
|---|---|---|---|---|
| フェイスプル | 引きながら肩甲骨を寄せる | チューブ | 静か | 初級 |
| T字レイズ(うつ伏せ) | 腕を横に上げる | なし・軽いダンベル | 静か | 初級 |
| ダンベルロウ | 前から後ろへ引く | ダンベル | 中 | 初級 |
| リバースフライ | 腕を横に開く | 軽いダンベル | 中 | 初級 |
| シーテッドロウ | 引く | マシン | — | 初級 |
軽い重量で回数を重ねる形が向いています。 重くすると、広背筋が主に働きます。
よくある間違い
重すぎる。 重くすると大きい筋肉が働き、肩甲骨を寄せる動きが出ません。軽い重量で、寄せる動きをはっきり作ってください。
肩がすくむ。 僧帽筋の上部が働きます。肩を下げたまま寄せてください。
胸を張る動きと混同する。 腰を反らせても、肩甲骨は寄りません。腰は動かさず、肩甲骨だけを動かします。
同じ部位の他の筋肉
よくある質問
- 巻き肩は菱形筋を鍛えれば直りますか
- 当サイトでは症状の改善については書きません。姿勢には筋肉以外の要因も関わります。痛みがある場合は医療機関にご相談ください。
- 僧帽筋の中部と何が違いますか
- どちらも肩甲骨を内側に寄せる動きで働きます。菱形筋は僧帽筋の下の層にあり、外からは見えません。
- 器具なしで鍛えられますか
- うつ伏せで腕をY字・T字に上げる種目や、チューブを使う種目で働きます。