広背筋
背中の下半分に左右へ広がる大きな筋肉。腕を上から下、前から後ろに引く動きで働く。

どこにあるか
背中の下半分から脇の下にかけて、大きく広がっています。 背骨の下部と骨盤から始まり、脇の下を通って上腕の骨につきます。
人の体の中で、面積の広い筋肉です。
何をする筋肉か
腕を上から下へ引く、前から後ろへ引く動きで働きます。
| 動き | 場面 |
|---|---|
| 上から下へ引く | 高い所の物を引き下ろす、懸垂 |
| 前から後ろへ引く | ドアを手前に引く、ボートを漕ぐ |
| 体を引き上げる | よじ登る |
日常では、引く動作のほとんどに関わっています。
鍛えると何が変わるか
脇の下から腰にかけての幅が出ます。正面から見たとき、ウエストとの差がはっきりします。
上半身の輪郭は、大胸筋の厚みと広背筋の広がりの組み合わせで決まります。引く種目を入れないと、背中側だけが使われないまま続きます。
自宅では鍛えにくい筋肉です
押す動きは自分の体重でできますが、引く動きには掴む場所が要ります。
| 方法 | 必要なもの | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 懸垂 | 懸垂バー | 2,700〜9,000円 |
| 斜め懸垂 | 低いバー・机 | 0〜5,000円 |
| ダンベルロウ | ダンベル | 5,000〜20,000円 |
| チューブで引く | トレーニングチューブ | 1,000〜3,000円 |
何も買わずに広背筋を鍛える方法は、ほぼありません。
懸垂ができない場合の順番
| 段階 | 種目 | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 斜め懸垂(体を起こした角度) | 10回×3セット |
| 2 | 斜め懸垂(体を水平に近づける) | 10回×3セット |
| 3 | ぶら下がって、下ろすところだけ耐える | 5秒×5回 |
| 4 | 懸垂 | 1回 |
いきなり懸垂を試して、1回もできずにやめる方が多くいます。 角度で負荷を調整してください。
この筋肉を使う種目
| 種目 | 動き | 器具 | 音 | 難しさ |
|---|---|---|---|---|
| 斜め懸垂 | 前から後ろへ引く | 低いバー | 静か | 初級 |
| ダンベルロウ | 前から後ろへ引く | ダンベル | 中 | 初級 |
| チューブプルダウン | 上から下へ引く | チューブ | 静か | 初級 |
| 懸垂 | 上から下へ引く | 懸垂バー | 中 | 中級 |
| ラットプルダウン | 上から下へ引く | マシン | — | 初級 |
よくある間違い
腕で引いている。 腕が先に疲れる場合、広背筋がほとんど働いていません。肘を体の後ろへ送る意識にしてください。
範囲が狭い。 懸垂であごがバーに届かない、ロウで肘が体の後ろまで来ない場合、負荷を下げて範囲を確保します(可動域)。
肩がすくんでいる。 引くときに肩が耳に近づくと、僧帽筋が主に働きます。肩を下げたまま引いてください。
同じ部位の他の筋肉
よくある質問
- 懸垂ができないと鍛えられませんか
- いいえ。斜め懸垂、チューブ、ダンベルロウでも同じ引く動きが作れます。ただし何かを掴む場所は必要になります。
- 逆三角形の体つきは広背筋で決まりますか
- 肩幅は三角筋と骨格、脇の広がりは広背筋と大円筋が関わります。広背筋だけで決まるわけではありません。
- 背中に効いている感じがしません
- 腕で引くと腕が先に疲れます。肘を体の後ろへ送る意識にすると変わることがあります。それでも分からない場合は、軽い重さで動きの範囲を確保してください。