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糖質を減らすと筋肉が落ちると言われる理由

2026年8月27日 公開

糖新生とグリコーゲンの話を分けて整理し、実際に落ちているものが何か、落とさないために変える3つの点をまとめました。

この記事で分かること「筋肉が落ちる」と言われる現象を、糖新生・水分・カロリー不足の3つに分解し、どれが本当に筋肉かを示している

痩せた男性の腕が風船のようにしぼみ、空のご飯茶碗が転がっているイラスト

3つが混ざって語られている

「糖質を減らすと筋肉が落ちる」という話には、性質の違う3つが混ざっています。分けて見ないと、対処のしようがありません。

起きていること本当に筋肉か戻るか
グリコーゲンと水分が抜けた筋肉ではない糖質を戻せば戻る
糖新生でアミノ酸が使われた一部そう摂取量で変わる
カロリーが足りず体が分解したそう足りれば止まる

1. 抜けているのは水分

グリコーゲンは、1gにつき約3gの水分と一緒に筋肉と肝臓に蓄えられています。体内の蓄えは300〜500g程度です。

これが減ると、1〜1.5kg前後の水分が一緒に抜けます。糖質制限を始めた直後に体重が動くのは、ほぼこれです。

見た目にも影響します。筋肉の張りが減り、しぼんだように見えます。糖質を戻せば数日で戻ります。

2. 糖新生

体は、糖質が入ってこないときに、タンパク質(アミノ酸)から糖を作ります。 これを糖新生と呼びます。脳や赤血球が糖を必要とするためです。

このとき使われるアミノ酸は、食事から入ってきた分が先です。食事のタンパク質が足りないと、体の筋肉が使われます。

つまり、糖質を減らしたこと自体が原因ではなく、タンパク質が足りていないことが原因です。

3. カロリー不足

主食を抜いた分を何でも埋めないと、1日の摂取カロリーが大きく落ちます。

減らしたもの減るカロリー
ご飯 茶碗1杯約230kcal
食パン 6枚切り1枚約150kcal
うどん 1玉約240kcal

3食で主食を抜くと、埋めなければ1日600〜700kcal減ります。この幅は大きすぎます。 体は足りない分を脂肪と筋肉の両方から取り出します。

落とさないために変える3つ

変えるところ目安
タンパク質の量体重1kgあたり1.6〜2.0g(体重60kgで96〜120g)
減らすカロリーの幅総消費カロリーから300〜500kcalまで
筋トレの頻度週2回以上。刺激がないと保たれにくい

3つのうち1つでも欠けると落ちやすくなります。 順番としては、まずタンパク質を確保してから糖質を減らします。

確認の仕方

体重だけを見ていると、水分・脂肪・筋肉の区別がつきません。

  • 体重と一緒に、扱える重量と回数を記録する
  • 重量が2週続けて落ちるなら、カロリーかタンパク質が足りていない
  • 体重が変わらないのに重量が上がっているなら、中身が入れ替わっている

記録は体重よりトレーニングの内容の方が読みやすいです。

よくある質問

糖質を減らすと必ず筋肉が落ちますか
必ずではありません。タンパク質とカロリーが足りていれば、落ちる幅は小さくなります。落ちる原因は糖質そのものより、総量の不足にあります。
体重が急に落ちたのは筋肉が減ったからですか
最初の1〜2週間はほとんどが水分です。グリコーゲン1gにつき約3gの水分が一緒に蓄えられているためです。
見た目がしぼんだのはなぜですか
筋肉の中のグリコーゲンと水分が抜けると、張りが減ります。糖質を戻すと元に戻ります。

この記事に出てきた言葉

用語辞典 →
アンダーカロリー
摂ったカロリーが、使ったカロリーを下回っている状態のこと。体重が減る方向に動く。
総消費カロリー
1日に使うカロリーの合計。基礎代謝に、動いた分と食事で使う分を足したもの。
グリコーゲン
体に蓄えられた糖のこと。肝臓と筋肉に蓄えられ、運動のエネルギー源として使われる。
タンパク質
筋肉や臓器、髪や爪の材料になる栄養素のこと。1gあたり4kcal。
アミノ酸
タンパク質を作っている成分のこと。20種類あり、そのうち9種類は体内で作れない。
糖質制限
糖質を大きく減らす食べ方のこと。低糖質より厳しい設定を指すことが多い。
次にやることジムを考える一人では続かなかったら。総額・通える時間・解約の条件の3つで絞ります。